rocketsyamada

山田露結ブログ

こんな風に俳句になる前の言葉の断片がスマホのメモ機能に入力してあるんだけどいったんここへ捨てます。

とは知らずに口を開けてゐる
カーテンが開くはつきりと

きのふから

室内にあるチューリップ

目を閉ぢて眠らずにゐる

かはたれ

狼は言葉に餓え

額のなかの父が笑つてゐる
三角形母の時代の

冬の空
何度も何度も手紙をもらふ


階段にのぼりくだりのありて
昼は雨夜は風なり
バランスを崩してぶらんこが終る
青森の人が林檎を食べてゐる
一生の家颱風は
彼の人やいつも背後に
梅林を抜け来て耳の遠くなる
ぜつたいに目を瞑つてはならぬ菫

人に顔ありて向日葵乱立す
戦争を覚えてゐるか蟇
てがみとよびさかなとよびてつきよのうみ
つくしく人の背に座す
雪だらうかトンネルが終わらない
恋を詠むことなく春を送りけり
冬の蝶にほひのしない人とゐて


白鳥にビル群の灯の見えてゐる
冬の蠅追ふひたむきに
船は目の奥を横切り
パレードのますます白い

薄い壁
町で一番高い丘

風船

春の日
椿
遅日

春の夕べ
溢れだす扉


風ひかる
春昼
亀鳴く
おたまじゃくし
蜜蜂
菜の花
鳥の巣
葱の花
逃げ水
海苔
若布

梅林
うぐひす

鮫の歯の乱立したる

壁に日のあたり

蛾の影生まれけり
カタカナで話す人あり
ことのほか月冴えて
食べつくす鯨の時間
崇拝の
背泳ぎの右に傾く
また一人マスクを外す
誰かが蜜柑剥いて
蚊喰鳥空をはみ出しながら空


心臓をかかへるやうにして
金星の明るい枝垂れ桜
乾杯のグラスの海のあたたかし
四五人で

コーヒーフィルター褐色春の雪

人が来て人と遊べる
午後からは木蓮散る
入口は
出口は春の雨
同じたましひ
匙は沈むの
血が止まる
摘草をしながらくる
鳥の巣の空
すでにして闇のはじまるひばりの空


チューリップ

糸を結んで血をとめる
肉厚といへば耳たぶあたたかし

モザイクの向かうに雪の溶ける音
透明な人から蝶を語りだす
菫野を

破水
眠いのは
すぐに寝てしまふ

 

うひひっ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、このように、非常に純粋な動機から事に挑むこととなりました。さて!