山田露結ブログ

about Rockets Yamada

なんとなく

空を空と名づけたころの若葉風    山田露結

 

うれしいとかかなしいとかお腹がすいたとか愛してるとかって言葉にしなくても伝えることができるでしょう。たぶん。言葉が生まれたばかりのころの言葉ってそういうことを伝えるためのものじゃなかったんじゃないかっていう、そんな気がするんですよね。なんとなく。

 

 

 

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彼方からの手紙のやうに木がらし来  山田露結

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宝物

死者に抱かすギター全線張りつめて  たむらちせい

 

たむらちせいさんから以前手紙をいただいたことがある。

手紙は『俳コレ』に入っている僕の「用もなく人に生まれて春の風邪」という句についてのこんな感想からはじまる。

 

二〇一一年という年も暮れようとしています。このたびは『俳コレ』の御恵投まことにありがとうございました

用もなく人に生まれて春の風

ああ、いいなァ、こんなふうに春風に吹かれている人は。人生の達人だな、と感歎致しましたが、老眼でかすんだ目をこすって、よくみると、

用もなく人に生まれて春の風邪

で、がっくり。お気の毒に。そういうふうに人生を思うから風邪など引いてしまうのです。肺炎やインフルエンザにかからないように気をつけて下さい。

・・・・・・・、

 

 

この手紙は僕の大切な宝物になっている。

とても大切な宝物。

 

 

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強い

バナナ頬張る強い心で   山田露結

  

さみしいとは言いたくないかなしいとは言いたくないさてなんと言おうか。

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自由律即吟

明るい   山田露結

 

街路灯に照らされ僕たちの影が明るい

もう若くはないコーヒーをがぶ飲み

何でもあって何でもない店

目が覚めた今日も生きてる

どこへも行ける四人家族

いつも誰かが明るい場所で泣いている

 

 

似て

人闇?人闇ってなんだろうって思ってよくよく見たら人間と書いてあった。

 

揚羽とわれと過ちに似てすれ違ふ  山田露結

 

 

 

 

 

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