rocketsyamada

山田露結ブログ

俳句

自由律即吟

明るい 山田露結 街路灯に照らされ僕たちの影が明るい もう若くはないコーヒーをがぶ飲み 何でもあって何でもない店 目が覚めた今日も生きてる どこへも行ける四人家族 いつも誰かが明るい場所で泣いている

似て

人闇?人闇ってなんだろうって思ってよくよく見たら人間と書いてあった。 揚羽とわれと過ちに似てすれ違ふ 山田露結

全員が

近眼の人がはなれたものを見るときに目を細めるのはなんでだろうって不思議に思ってたんですけどそのときも会議室にいる全員がホワイトボードに向かって目を細めているのを見てあっ遮光器土偶っ。 それもよかろう男根は懐かしい虹 裏悪水 ホームスウィートホ…

とりあえず

焼酎を水で割るかお湯で割るかお茶で割るかジュースで割るかそれともロックにするかで大議論になってて何だかギスギスした雰囲気だったんだけど「とりあえずビール」ってことでみんな納得してくれたんだ。 とうとう料理酒を飲んでる 山田露結 ホームスウィー…

いつも

言ってくれなきゃわかんないよ~言ってくれなきゃ不安だよ~って泣いてたんだあの頃の僕はいつも。

15分

15分くらいで終りシャワー浴ぶ 山田露結

決して

窓を開けると外が中に入ってきてちょっと嫌だなって思う。決して中は外へ出ていかないのに。 あとがきに日傘のひらく箇所のあり 山田露結

最近

くだらなくて面白いとくだらなくて面白くないがあるらしいんだけど。 最近、どう? 花茣蓙に善意の人がきて座る 山田露結

念力

念力ってのはなかなか通じない。せめて冗談くらいは通じてほしいと思う。 念力のゆるめば死ぬる大暑かな 村上鬼城

中を明るくしてあげたい

その人のその曲が好きだと言ったとたんにやたらその人のその曲についてのウンチクを語り出す人がいる。ときどき。そんなこと知らないよ僕はただその人のその曲が好きなだけだよただそれだけだよって思いながら僕はその人が語り終わるのを待っている。待って…

人生楽勝

このTシャツを着てるとひんしゅくをかうことがあるんですよね。 いやぁ、まさか、僕だって人生楽勝だなんて思ってないですよ。 人生かがやく空瓶に蠅すみつきて 島津亮

写生

いま見ているものを写す。 過去に見たものを写す。 僕はわりと後者のやり方なんです。 いま見ているものを写そうとすると「見ている」という現実に支配されてしまってにっちもさっちもいかなくなってしまうんです。 蝶うつる眼で見る蝶の眼にうつる 山田露結…

取り合わせ

俳句の取り合わせって料理の盛り付けみたいなものなんじゃないかなぁって思ったりするんですよね。 皿の上に肉と野菜がきれいに盛り付けてある。 それを見てわぁ~おいしそうって思う。 わぁ~おいしそう。 うん。 それ以上の説明はいらないような気がするん…

ほどなく

このごろ庭の芝が荒れてどうしようもなくなってきたんですよ。いろんな草がやたらに生えてきていよいよどうしようもなくなってきたんです。しかし草ってすごいなぁって思うんです。どこからか飛んできてどこにでも根をはる。刈り取ったって根さえ残っていれ…

あなたは俳句すると誓いますか?

一句

未来よりもどりて仰ぐ夏の月 山田露結

オイ

オイと言ふうと二人振り向き一人は夏帽 山田露結

言はぬが

満開の言はぬが花を言いにけり 土井田晩聖 銀化6月号 土井田晩聖さん。 銀化のメンバーの中でもとりわけ好きな俳人です。 晩聖さんの句を読んでると、ああ、そうか、俳句って遊びだったんだってあらためて気づかされるというような意味のことを以前どこかに…

銀化6月号

銀化6月号で中村堯子さんが僕の句を取り上げてくれています。 好意的に読んでもらってます。 ありがとうございます。

一句

性交のあとのむなしさ冷し瓜 山田露結

かなしからずや

僕のおじいさんのシンイチさんは、仏のシンちゃんと言われるような慈悲深い人で町の誰からも慕われるような心優しい人物だったと聞いたことがあるんです。いやぁ、まいったな。僕はまるで慈悲深くない。仏の◯◯ちゃんなんてとんでもない。ずるくて、卑しくて…

家族

家族は極端なことを言えば泥棒をしてでも食わしていかなければいけない存在です。(村西とおる) なぜかいつまでも頭から離れない言葉というのがいくつかありまして、村西とおるさんのこの言葉もその一つ。僕はこの言葉をときどき思い出してはその都度彼の強…

ごっこ

昨夜ツイッターで四ッ谷龍さんとのやり取りがあったのであらためてここに書いておきますね。 @rocketsyamada 焚きつけられた人って、誰のことですか。小津さんですか? — 四ッ谷龍 (@leplusvert) 2017年5月26日 俳句の文化遺産登録への動きについての批判的…

なりけり

見ない方がいい景色もある。 聞かない方がいい話もある。 知らない方がいい気持ちもある。 今日からは咲かない沙羅の木なりけり 池田澄子

ああ、そうか

本当に利口な人はきっと何にも言わないんですよ。 僕は利口じゃないからついつい何かを言いたくなってしまう。 今朝目が覚めたらなぜか急にこの句が頭に浮かんできて、ああ、そうか、と思ったんです。 ああ、そうか。 穀象の群を天より見るごとく 西東三鬼

ギガ

五月雨や1ギガ2ギガ鳥獣戯画 山田露結

無意味にも意味にも

からすうりつらなり咲きて意味に似る 小林千史 もうずいぶん前のことなのでこの句をいつどこで目にしたのかはっきりとは覚えていないんですけどこの句の「意味に似る」までを読み下したとき「あっ」って思ったんですね。 僕は俳句を読んでときどき「あっ」っ…

漬物石

俳句について僕がわかってることって何だろうって考えてみると実は何もわかっていなような気がしてなんだか愕然とするんだけど、まあいい、「何にもわからずに生きてきたけれど今でも何もわかっちゃいない」って何かの歌の文句にもあったじゃないか、と漬物…

俳句

‪俳句はいろんな人たちに囲まれている。 自分たちの囲んでいるものこそ俳句だと誰かが言う。するとその隣で俳句を囲んでいる人たちがそんなはずはないと言う。するとそのまた隣で俳句を囲んでる人たちが自分たちの囲んでいるものこれこそ俳句だと声をあげる.…

囲む

人は何かを囲むんですよね。火を囲んだり、テーブルを囲んだり、棺を囲んだり...。 噴水を囲めばわかるわからない 山田露結